日本人のマナーや常識は、どうなってしまったのか?
昨日は、週末の旅の疲れを癒やすために年休を取得していた。
そこで、もともと鑑賞予定であった映画を見ることにした。
いつものように、どんな内容の映画なのか全く予備知識を入れずに
見に行ったので、手品師の映画なんだろうと思っていたが、いつに
なってもそれらしいシーンが出てこないので、少々驚いたという
ことは言うまでもない。今になってみれば恥ずかしい話だ。
作品自体は非常に面白く期待通りの出来だった。
理屈っぽく映画を語るタイプじゃないので、私はこれで十分だよ。
まぁ、そんな話はさておき、日本人のマナーについて書きます。
映画も中盤を過ぎた頃、携帯電話が鳴るシーンがあった。
でも、なかなか出演者が電話に出ない。
それどころか、着信音が鳴ったままでシーンが変わってしまった。
ん?これって、映画の中の出来事じゃ無いのか?
相当長い時間(私はそう感じた)鳴ってから、やっと音が切れた。
と思ったら、「もしもし~」と年配の婦人の声が聞こえてきたのだ。
そして、そのまま普通に会話を始める始末。
映画館のような場所で、携帯の電源を切らないバカなヤツはガキ
だけだと思っていたら、十分に人生を生きてきているであろう大人
だった・・・それも会話を始めるという大バカが・・・
館内の雰囲気が悪くなったのは言うまでもない。
近くにいたら、文句のひとつでも言って、外に連れ出してやろうか
と思ったが、結構離れていたので場所も姿も分からなかった。
この数分のシーンが頭に残らなかったのは当然だ。
その後、怒りを抑えながらスクリーンに集中し直した。
そしてシーンはいよいよクライマックスに向かっているその時、
またもや電話の着信音が!加えて再び会話がスタート。
一体ヤツ(正体不明)はどんな倫理観を持っているんだ。
当然のことながら、このあたり数分のシーンは頭に残っていない。
ここまでくると、怒りと悔しさで満ち溢れてしまう。
映画が大団円を迎えてエンドロールが流れ始めると、ヤツらしき
人物は席を立って出て行った。追いかけようかとも思ったが、最後
まで見るのが私の主義なので、明かりがつくまで席にいた。
その後、外に出てヤツらしき人物を捜してみたがどうにも分から
ない。ただ、ヤツは歩くときにびっこを引いていたように見えたの
でそれを手がかりに周囲を見回すと怪しき姿が二組。
実は、出て行くときにひとりではなく、ふたりで出て行ったように
見受けられたのだ。で、怪しき二組は老夫婦とご婦人二人連れだ。
どちらも、歩くときにひとりは足が少々不自由そうだったので、
きっとこのどちらかがヤツに違いないと踏み、映画館から出て行く
のを待って声をかけた。私が選んだのはご婦人二人組。
「さきほど、映画を見ながら電話で話をしていませんでしたか?」
ってな感じで話しかけたが、「私は知りません」と返事が・・・
白を切ったのか?
私が失礼な人違いをしたのか?
きっと、人違いだったんでしょう。ゴメンなさい。
で、もう一方の老夫婦はというと、既に姿が見えなくなっていた。
う~む、消化不良だな~
これを解決するには、人のマナーに期待しても無駄なので、電波が
入らないように施設側で対応して欲しいものである。
折角の楽しい映画だったのに、怒りと悔しさが残ることになり、
本当に残念だった。