いよいよ『坂の上の雲』に突入します

学生の頃から食わず嫌い的な感覚で、意図的に全く触れないようにしてきたのが幕末から明治維新にかけての歴史。その当時に活躍した人物の名前だけは常識の範囲で知ってはいても、それぞれの人間関係はもちろんのこと、誰がどのような役目を果たしのかも、活躍した時期を時系列に理解しているわけでもない。

 

 

そんな私は今、幕末から明治維新の初期に夢中です。キッカケは坂本龍馬、とは言ってもNHKの大河ドラマが終わってからなので、世間が龍馬に湧いていた頃は全く興味なし。もちろん、大河にも興味なし。それがなぜか司馬遼太郎氏の『竜馬がゆく』を読むことに。

 

ちょうど、それまで読んでいた山崎豊子先生の『沈まぬ太陽』『不毛地帯』シリーズを読み終わり、実録のシリーズ物をターゲットにして探した結果見つけたのが龍馬ってわけ。過去の先入観を排除してこれを読んでみたら、幕末&維新の歴史の興味深いことと言ったらありません。どうして、中学の頃に興味を持てなかったのかと後悔していますよ。これも、日本の教育の在り方に問題がありますね。縄文や弥生、奈良や平安なんて後でいいでしょ。現在から過去に遡りながら勉強していくべきだと思うけどな。日本人がまず知るべきなのは、何が真実なのか不確かな1000年も1500年も前のことじゃなくて、50年や100年前のことですよ。先の大戦に日本がどのようにして関与したのかなども、日本人は目を背けずに真実を正確に教えなければいけないはずなのに、どうして現在のような指導要領になっているのか、本当に嘆かわしいことです。

 

ってことで、『竜馬がゆく』から時代が続く『翔ぶが如く』を読み、そして今度は『坂の上の雲』。激動の近代日本史に何が起こったのかを、人生が残り少なくなってきた私も(?)ようやく自分の知識に蓄積することが出来ます。

 

強い向上心を持ち、バイタリティ溢れる先人たちの生きた姿を知ることで、自分の人生にも刺激になりますね。実際にその時代を経験した方からも当時の状況を取材した内容が書かれているので、その意味で文章や出来事のひとつひとつが非常に重いですね。

 

坂の上の雲

 

どんな話が展開されるのか、楽しみです