さぁ、いよいよトワイライトエクスプレスの旅のスタートです。
今日は、大阪駅から札幌駅までのお話になります。
ちょっと長い文章になっていることをお詫びします。
(移動)大阪(12:03)→札幌(9:07)
ホームで手を振る人に見送られ、北の大地に向かう旅がスタート
すると、「いい日旅立ち」のメロディーが流れてきた。
「おぉ~、これだ!ネットで見た情報通りだ」と少々感動しながら
個室の写真を撮りまくる。
【個室】
【個室前の通路】
車内を探索したい気持ちを抑えつつ、車掌がルームキーを
持ってくるまでは、おとなしく部屋で車窓を流れる景色を楽しむ。
しかし、車掌は先頭&最後尾の車両から中央に向けて説明して
くるとのことなので、中央部分の5両目にくるには時間がかかる
だろうと思い、隣の個室のワイフの両親と交代で4両目にある
サロンカー(サロンデュノール)に行ってみた。
さすがに誰もいなかったので、取りあえずは無人のサロンカーを
写真に納めて部屋に戻る。
【無人のサロンデュノール】
さぁ、そろそろ最初のイベントが近づいてきた。
これもネットで得た情報なのだが、山崎のあたりで札幌から大阪に
帰ってくるトワイライトとすれ違うそうなのだ。部屋前の通路側に
ある窓の前で、4人とも張り付きながらその時を待つ。
ところでその瞬間がやってきた。さすがに写真に納めるのは無理
があったが、無事に見ることが出来て満足満足♪
ほどなくして京都駅の1番ホームに到着。
まるでオレはトワイライトエクスプレスだぞ!とアピールするかの
ごとく目立つ場所に停車している。この駅では団体客とおぼしき
人たちが大勢乗車してきたようだ。実は、このあと何ヶ所かある
停車駅でも乗車してくる人が結構な人数いたのには驚いた。
自分は、ほとんどの人たちが始発の大阪駅から利用すると勝手に
思い込んでいたのは大きな間違いだった。
ってことで、大阪駅で感じた疑念は解消され、実際に自分の乗車
している5号車も停車のたびに乗客が増え、最終的には自分の
部屋の並びは満室になったことをお知らせしておく。
1号車と9号車から検札を始めたとは言え、なかなか車掌が
まわってこない。時間は13:00になり、ダイナープレヤデスで
ランチサービスが始まるとのアナウンスがかかった。
車掌がまわった部屋の人たちがぞくぞくと私たちの部屋の前を
通り過ぎるのを見ながらひたすら待つ。結局、琵琶湖とお別れ
しそうな場所まで来たところで車掌がたどり着き、お腹を空かせた
私たち一行の4人はようやくランチタイム(14:00前)を迎えた。
ここで残念な事実が。ワイフが注文するつもりだったオムライスは
売り切れとのこと。
ランチタイムが遅くなったのが理由だね。
【ビーフカレー】
【北海道クリームシチュー?/期間限定らしい】
このランチタイムになって気持ちが落ち着いたのか、ようやく気付いた
のだがこの列車は結構揺れるよね。駅に停車する際、発車する
際の揺れと音も大きいので、料理を運んでくる人も結構大変そうだ。
この調子だと、夜は寝ることが出来るのかが少々心配になってきた。
一応このダイナープレヤデスで、シャワータイムの予約とシャワー
カード購入も済ませる。食事の後は、サロンデュノールで景色を
楽しむ。この時期は日没も早いので、この車両を楽しむならせめて
明るい時間だろう。食事を終えてくつろぐ人も多くてほぼ満席。
30分~1時間くらいぼんやりと車窓を眺めながら時間を過ごす。
通過する駅のお客さんや、併走する道路の車、踏切で待っている
人たちが、トワイライトに乗車している自分たちを羨ましそうに見て
いる気がする。でもこれは大きな勘違い、自意識過剰で、毎日の
ように運行しているのだから、その人たちにとっては当たり前の景色。
まぁ、それだけ気分が高揚しているわけだ、許してね♪
その後、自分の部屋に戻りワイフたちと、明日の予定について
確認をしながら雑談に花を咲かせる。雑談も駅に停車するときは中断。
金沢駅は、大改装による近代的な雰囲気もそうだが、発車のベルが
琴の調べになっており、和の雰囲気を醸し出していたのが何よりも
印象的だった。また、いつ頃開通するのかは知らないが、金沢駅の
西側には建設中の新幹線の高架なども出来ており、あらためて
ビックリした。
富山駅は、駅前にそびえ立つ「インテック」の本社ビルだ。
噂には聞いていたがこれがそのビルなんだ~と感心しきり。
富山駅を過ぎると、夕闇迫る中、雪を頂いた立山連峰の姿が見えた。
もう少し晴れていて、明るければ絶景なんだろうね。
その後、黒部川を渡る頃にはほぼ日没を迎え景色も黒一色。
さて、こうなると次のイベントは晩飯だ。
ワイフと両親は車内で注文した弁当、私は大阪駅で苦労して探した
鰻飯弁当。
【プレヤデス弁当】
【鰻飯弁当】
ランチの後、大阪駅で購入したビールを飲みながら同じく購入した
蓬莱の餃子を食べたせいで、空腹感が無いまま食べた。
最後の停車駅となる新津駅を過ぎてから、山形県に入る頃には
車窓を打つ雨音が大きくなってきた。
ちなみに、雨はこのあと私が寝る頃になっても断続的に降り続いて
いた。ワイフも両親も20:00頃からシャワータイムだった。
私は翌朝の5:30に予約。
ワイフたちがシャワーに行っている間、私は二段ベッドの上段に
横になりながら、非常に弱い電波の中、携帯のワンセグで
ACL決勝戦を見ていた。
浦和は見事に優勝したね~、羨ましいな・・・ワンカップをぐびぐび・・・
ここから寝るまでの時間は、ワイフの作ってくれた「旅行のしおり」を
見ながら旅の計画を再確認して過ごす。
そして23:00を過ぎた頃、翌朝の起床時間(5:15)を考えて眠る
ことにする。心配していた揺れも音も全く気にならなかったようで、
朝までグッスリだった。でも、熟睡したのは私だけで、ワイフたちは
ほとんど寝なかったそうだ。
とは言っても寝られなかったわけではなく、寝るのがもったいなくて
起きたままだったとのこと。だから、牽引車を替えるときも、青函
トンネルを通過するときもず~~~っと起きていたようだ。
迷惑なことに、青函トンネルに入ったときには私を起こそうとした
らしい。そんなことはもちろん気付かず。
さて、起床後のシャワー(5:30から)で眠気もスッキリ!
徐々に明るくなり始めた車窓には、初めて上陸した北の大地の
景色が流れている。右手には海、左手には林の景色の中、
トワイライトは札幌に向かっている。
昨日からの雨も、小雨ながら降ったりやんだりのようだ。
一番恐れていた雪は降っていない。
6:45に予約していたモーニングを食べるため、ダイナープレヤデス
に行く。私たち一行は全員洋食だ。ありきたりの内容だったけど、
味は良かったよ。
【モーニング/洋朝食】
8:00を過ぎ、長かった旅もそろそろ終わりだ。
途中、洞爺・登別・苫小牧などの駅に停車する度、外気を確認する
ために外に出てみるが、乗車時から着ていた半袖Tシャツ1枚では、
さすがに冷気が肌を刺す。実は、乗車してからず~っと半袖Tシャツ
&部屋の暖房も切ったままで北海道まで来たのだが、別に車内は
寒くないし快適だった。
さぁ、林ばかりだった景色がビルに変わってくるころには着替えも
終わり、防寒対策も万全に、とは言ってもTシャツ重ね着にパーカー
&ウィンドブレーカーの4枚だ。屋外でじ~~~っとしていることも
無いはずだし、大丈夫だろう。
9:07 予定通りに札幌駅に到着。
トワイライトに名残惜しさを感じながらホームに降り立つとさすがに
寒い。そりゃ~寒いわけだ、雪が降ってるじゃないか!
続く