ハッキリ言って、ガッカリ度満点の作品だった。
三国志を知らない人がどのように捉えるのかは分からないが、ある程度知っている（つもり）の私にとっては違和感が強すぎた。歴史物語だから最終的にはどうなるのかは決まっているので、その部分に関してのドキドキ感が無いのは覚悟の上だったが、ストーリー全体の中におけるエピソードの重要度と時間のかけ方のバランスが悪い部分と、日本人をキャスティングする商業主義見え見えの感じに辟易した。日本の戦国時代をテーマにした映画に、中国人が武将役で出演していたらどう思う？ここは譲るべきでは無いと思うよ。それに、特定の人物を美化しすぎていたり、最後の戦闘部分が無駄に長すぎたり、史実と違いすぎていたりと不満は多い。もっとも、史実に関しては真実自体が曖昧だったりするから仕方無いがね。
まぁ、限られた時間の中に色々と押し込めると、こんな感じになるのも仕方ないかも知れないが、それで妥協するようならば映画化しちゃいけないよ。
