乗降扉のすぐ脇に立っていた彼の、斜め後ろに立つことになった
私は、電車が動き出して間もなく妙な雰囲気を感じた。
「ふぅ~・・・」
「はぁ~・・・」
おでこに手を当てながら、深いため息を繰り返し始めたのだ。
そしてときどき、「*#?¥、@!$%」言葉にならない独り言を
しゃべり始めた。
そして、唯一聞き取れた独り言はこれ↓
「会社行きたくねぇ~なぁ~」
おいおい、50歳くらいに見えるオヤジが何言ってんの!
そりゃ~さ、自分だって行きたくないけど、そんなことを電車の中
でボソボソと独り言するなよ。
きっと、普段から独り言が多いんだろうね。