中東の笛

ハンドボールのオリンピック最終予選やり直しの話が決定してから、

長年にわたって問題となってきた審判問題(中東の笛)をテレビの

ニュースで立て続けに取り上げていたのを見た。

試合のときの観客席に「Get Out Referee」ってボードを掲げている人も

いて、その映像を見たときに「何て準備がいいんだろう」と思ったのだが、

ハンドボールファンの間では「中東の笛」は常識だったってことだね。

国内のローカルな大会ならいざ知らず、アジア規模の大会において

このような不正がまかり通っていたとは、正直言って驚いた。

受けた方が納得できるはずもない不可解な判定は、中東の国に都合の

良い審判員の指名とのセットで行われてきたようだ。

今回のアジア最終予選でも、本来は中立国であるドイツ人審判が派遣

されることになっていたのに、アジアのハンドボール連盟が勝手に

中東国の審判に変更してしまったという。

マスターカードのCM的に言えば、「Prideless」って感じかな?

更に驚いたのが、この件に関する会見で日本連盟のお偉方が、「中東

のチームとはガチンコ(真剣勝負)でやらせてもらったことがない」

という言葉。本当にありえない話だ。

今回の裁定で日本のハンドボール関係者は溜飲を下げていると予想

されるが、残念ながら本質改善に着手されたわけではない。

今回は、最終予選に進出した日本と韓国が協力して、国際ハンドボール

連盟に抗議をした結果として、再選が認められたらしい。それはそれで

良いことなのだが、この不正に関わった関係者の処分やアジア連盟の

体質改善無くして、ことの本質は変わらないのではないか?

その部分にまでの指導力・影響力を見せてこそ、公平な競技としての

ハンドボールが戻ってくる。今まで我慢してきた(させられた?)日本

や韓国の連盟関係者も、更なる改善(というか正常化)に向けて国際

ハンドボール連盟への働きかけを続けて欲しい。

それにしても、こういうときの韓国って頼もしいと感じるのは私だけ?

今に始まったことではないんでしょ?

国際連盟が知らなかったわけがないんだからさ、彼らも同罪だよ。。

場合によっては、アジア連盟から脱退して、別の地域の連盟に加入する

なんて裏技を検討した方が良いかもね?(根本解決にはならないが)

これと同じ話がサッカーの世界で起こっていたら?と考えるとゾッとする。

相手のラフプレー、オフサイド判定、PK、警告、退場・・・

例えるなら、度が過ぎたホームタウンデシジョンってことか?

こんなことが理由で日本が予選を勝ち抜けない、な~んてことになるわけ。

まぁ、審判を買収するなんて話も過去にはあったけど、組織ぐるみじゃ

なかっただけ救われる。

誤解を恐れずに言うけど、やっぱり注目度の低さがこの現実を改善できず、

繰り返されてきたってことになるのかな?

それにしても、このままでは余りにも選手が可哀想だね・・・