ようやく読み終わった「レ・ミゼラブル」

通勤時間を利用しながら毎日約15~30ページほどのペースで、小さめの活字で書かれた約2400ページ(全4冊)を読み終えましたが、2年前に観た映画とはかなりの部分で違いがあった気がする。もっとも、映画のストーリー自体を良く覚えていないってのもあるけどね。

最大の驚きは、挿絵として描かれていた子供の頃のコゼットの姿が、ミュージカル用のポスターで使用されている絵柄と一緒だったこと。舞台用に描かれたものではなかったんですね。

それにしても、ストーリーの本筋との関係性を感じない部分が大量にあり過ぎたよな。あの類の記述を除けばページ数も半分程度に収まったんじゃないだろうかと思うほど。さすがにその領域に突入した際には、文章の内容も全く頭に入ってこないし、流し読みになったのも仕方ないよな。

その他にも、何度も描かれる筆者の回想や、ある情景を説明するために費やす言葉や例えが長すぎてくどすぎるのも気になったり、たびたび出てくる街の名前や通りの名称などに全く馴染みがないので、位置関係がわからなかったのもつらかった。せめて、参考情報として概略地図でも掲載されていればかなり助かったと思う。

色々と不満も多いけれども、どんな話なのか理解できたので読んでみて良かったと実感してます。この点については源氏物語を読んだときと同じ気持ち。古い時代に書かれた読み物ってのも、なかなか良いものですね。